デンタルコラム-Column-

デンタルコラムvol.1「歯の硬さ」

2023.02.15 Wed.

こんにちは!みさきデンタルクリニックです。 このデンタルコラムでは、ふだん当たり前のように使っている「歯」に関する雑学や、知っておくとためになるお口の情報をお届けいたします。 このコラムを通して、ふだん何気なく使っている私たちの歯についてもっと興味を持ってもらいえたらうれしいです!
 
第1回目は「歯の硬さ」について。
みなさんは普段食事をするときに何気なく食べ物を噛んでいる歯の硬さをご存知ですか?
ものでひっかいたときの傷のつきにくさを「モース硬度」といい、1~10までの段階で表されます。
人間の歯はモース硬度7です。
7といってもピンとこないと思いますので、身近なモノをモース硬度順に並べてみましょう!

 
モース硬度1:チョーク
モース硬度2:岩塩、純金
モース硬度3:珊瑚
モース硬度4:鉄、真珠
モース硬度5:ガラス
モース硬度6:オパール
モース硬度7:人間の歯(エナメル質)、水晶
モース硬度8:エメラルド
モース硬度9:ルビー、サファイヤ
モース硬度10:ダイヤモンド

 
いかがですか?
なんと人間の歯のモース硬度「7」は鉄やガラスよりも硬く、傷がつきにくいのです。

 
 
これは、人間の身体の中で一番硬い組織といわれている「エナメル質」が人間の歯の表面を覆っているためです。
さらに、人間の歯は表面にあるエナメル質の下に「象牙質(ぞうげしつ)」「歯髄(しずい)」「セメント質」などが存在しています。
象牙質はモース硬度6、セメント質はモース硬度5くらいです。

このように歯全体がとても硬い組織で構成されています。
ちなみに、歯髄は、歯の神経が集まる場所なので、モース硬度では表せません。

このエナメル質はとても硬く傷がつきにくいのですが、残念ながら「虫歯」には勝てません。
歯垢の中にいるミュータンス菌、通称虫歯菌は、食事によって口の中に入ってきた糖分を利用して「酸」を作り出し、エナメル質を溶かしてしまうのです。
溶けた歯は、唾液の働きで徐々に溶ける前の状態に戻ります。
これを再石灰化と呼びます。

人間の歯は、食事によりエナメル質を溶かされると、また再石灰化を繰り返し、虫歯を防いでいます。
しかし、酸によってエナメル質や象牙質が傷つくと、再石灰化も進みません。
そうして虫歯となってしまうのです。

鉄が水や酸素によって錆びて穴があいてしまう様に、歯を覆っているエナメル質も虫歯菌によって穴があいてしまう、ということです。
身近なものに例えると、とても分かりやすい仕組みですね!

宝石と引けをとらないこれほどの硬さを誇る歯は、健康な状態であれば欠けたり折れたりすることはあまりありません。
しかし、虫歯だけではなく、就寝中の歯ぎしり、転倒時の衝撃などによっても歯が損傷をしてしまうこともあります。
欠けた歯をそのまま放置しておくと、そこから虫歯になりやすくなったり、口腔内を傷つけてしまったりして、様々な問題を引き起こします。
その場合には、早めに受診・ご相談ください。
私たちの食事や生活を助けてくれている歯を、長く大切に使っていけるように、きちんとしたお手入れを心がけていきましょう!