デンタルコラム-Column-

デンタルコラムvol.2「歯の本数~人間といろいろな生き物」

2023.02.22 Wed.

こんにちは!みさきデンタルクリニックです。 このデンタルコラムでは、ふだん当たり前のように使っている「歯」に関する雑学や、知っておくとためになるお口の情報をお届けいたします。 このコラムを通して、ふだん何気なく使っている私たちの歯についてもっと興味を持ってもらいえたらうれしいです!
 
第2回目は「歯の本数~人間といろいろな生き物」です。
人間の歯は、全部で何本あるかご存知ですか?
答から言ってしまうと….

 
大人の歯(永久歯)は上下あわせて28本、親知らずを加えると32本)。※正常な場合
子供の歯(乳歯)は上下あわせて20本です。

 
 
歯にはそれぞれ名前があって、このように呼ばれています。
歯医者さんで検診をする時、記号や数字で呼ばれているのはこの名前なのですね。

 
つづいて、人間以外の生き物の歯について!

 
人間以外の哺乳類にはたくさんの種類がいますが、その多くは大きさや形のちがう歯が並んでいます。
哺乳類の上あごと下あごの歯の基本的な数はそれぞれ切歯3、犬歯1、前臼歯4、後臼歯3本。そして右あごと左あごの歯の数は同じです。合計でその4倍の44本になります。
しかし、ほとんどの動物の歯は退化していてそれよりも数が少なくなっています。

 
 
カメやアリクイなどは、歯がありません。
カメは歯がない代わりに顎の肉が硬く、アリクイはネバネバの舌でアリをくっつけて捕食するので歯がいらないのです。

 
 
鳥類には、くちばしがありますが歯はありません。くちばしは爪と同じような角質でできています。実は、鳥の祖先である始祖鳥には上あごに26本、下あごに22本の歯がありました。飛ぶためには歯が重くて邪魔になったので進化の過程でなくなったのでは?と言われています。

 
 
歯が多い生き物の代表格はイルカ。カマイルカで上下合わせて約120本、バンドウイルカで約80本。イルカ達の歯は食べ物をすり潰す為ではなく、主に獲物を捕らえて逃がさないようにする為、また自分の身を守る役割を果たしており、私たち人間とは使い方が違います。生きる環境が違うからですね。

 
 
そしてイルカよりも歯が多い生き物は、カタツムリです。カタツムリは一列ごとに約80本の歯が並んでおり、それが何百列もあるため、個体によっては2万本近くもある歯舌を持っています。歯舌とは、しなやかなリボン状の膜の上に歯が規則正しく並んだ、軟体動物特有の摂餌器官です。歯舌を前後に動かすことにより餌を削り取ります。

 
 
魚の歯は、その魚が餌とするものによってぜんぜん歯の形や数がちがいます。プランクトンを食べる魚には小さな歯、小魚や貝をたべる魚には丈夫な歯がたくさんあります。
特に、サメはするどく尖った三角形をした歯が何列もあります。歯が抜けてしまうとその後ろにある歯が前に出てきます。虫歯の心配をしなくていいのでうらやましいですね!

 
 
いかがでしたでしょうか。

地球にはいろいろな生き物がいて、いろいろな環境でそれぞれが生きるために適した歯を持っているのですね。