デンタルコラム-Column-

デンタルコラムvol.3「唾液のお話」

2023.03.07 Tue.

こんにちは!みさきデンタルクリニックです。 このデンタルコラムでは、ふだん当たり前のように使っている「歯」に関する雑学や、知っておくとためになるお口の情報をお届けいたします。 このコラムを通して、ふだん何気なく使っている私たちの歯についてもっと興味を持ってもらいえたらうれしいです!
 
第3回目は「唾液のお話」です。
お口の中に当たり前にあって、普段意識をしない「唾液」。
唾液の役割と健康について考えてみましょう。

まず、唾液は「味を感じさせる」という役割をもっています。
食べ物の味を構成している物質が唾液に溶け込んで、舌の味蕾(みらい)という器官にことで届けられて、味を感じることができるのです。

 

感じる味の種類は
・「甘味」
・「酸味」
・「塩味」
・「苦味」
・「うま味」
の5つです。



私たちは5つの味を複雑に感じながら食事をしています。

そして、唾液が少なくなると、味を構成している物質が味蕾へ届きにくくなったり、口の中の潤いが少なくなることで舌と物とこすれて炎症が起こってしまい、食べ物の本来の味がわからなくなる味覚障害になってしまう可能性があります。
特に舌の炎症によって起こりやすい味覚障害は「塩味」で、「酸味」と混同しやすくなってしまいます。

 
また、口の中に唾液があるおかげで、口の中の傷は体の皮膚に比べて化膿しにくかったり、治癒が早かったりします。
唾液に含まれるリゾチームやペルオキシダーゼという酵素には抗菌作用がありますし、母乳や涙、汗にも存在するラクトフェリンには感染防御機能をもったタンパク質などが含まれています。
唾液の量が少ない人は、口の中が傷ついた時に、自浄作用や殺菌力が低いため、傷口の細菌により口内炎になりやすいと言われています。



日頃から、美味しい!を感じるためには「よく噛んで食事をする」ことが大事です。
そしてよく噛んで食べると、食べ物の消化を助けて胃腸の負担を軽減するだけでなく、外から侵入してくる細菌や口内の細菌の繁殖を抑えることができます。
綺麗な歯と口内を保ち、唾液の分泌を促して、健康で食べ物がおいしい生活を楽しみましょう♪