デンタルコラム-Column-

デンタルコラムvol.4「歯が溶ける? 酸蝕歯とは」

2023.03.15 Wed.

こんにちは!みさきデンタルクリニックです。 このデンタルコラムでは、ふだん当たり前のように使っている「歯」に関する雑学や、知っておくとためになるお口の情報をお届けいたします。 このコラムを通して、ふだん何気なく使っている私たちの歯についてもっと興味を持ってもらいえたらうれしいです!
 
第4回目は「酸蝕歯」です。
歯が酸によって溶けてしまう....??
想像するとちょっと怖いですが、正しい知識を持って、強くてきれいな歯を守りましょう!

 
歯の表面を覆うエナメル質は硬い組織。
しかし、食事や飲み物に含まれる酸や胃酸に触れると一時的に柔らかくなり、歯のミネラルが失われてしまいます。

 
 
歯が柔らかくなった状態で歯磨きや、歯ぎしり、食いしばりなどをするとエナメル質が削れやすく、時間の経過とともに歯が薄くなってしまいます。
このように酸が主な原因で歯が溶けてしまうことを「酸蝕歯」とといいます。

 
酸蝕歯の状態かセルフチェックしましょう!
□ 冷たい物や熱い物を飲んだり食べたりした時にしみる
□ 歯が薄くなり、黄色っぽく見える
□ 歯の角が丸みをおびている
□ 歯に艶がない
□ ライトで歯を照らすと歯が透けて見える
□ 歯の表面に小さいへこみがある
□ 詰め物や被せ物が取れやすい

 
☆チェック項目が多い人は要注意です。なるべく早めに歯医者さんに相談しましょう!




一度、酸蝕歯になったら、自然に元に戻すことはできません。
そのままの状態で放っておくと、歯の中の神経を損傷したり、噛み合わせに問題が生じたりします。

<治療> 酸蝕歯の治療は、お口の状態や、生活習慣によって異なります。
歯質を強化する薬剤を塗って症状を軽減させたり、ダメージによっては詰め物や被せ物を入れる処置、抜歯もおこないます。

<予防> お酢・炭酸飲料・スポーツ飲料、柑橘系の果物や飲料・ワインなどは特に酸性度が高いので、口の中で長時間溜めないようにしましょう。
水や緑茶を飲んだりうがいをしたりするとよいです。
また、軟化した歯が削れるのを防ぐため、飲食後30分は強くこすりすぎないようにしましょう。

糖類を含まないキシリトールガムを噛むことも有効です。一時的に柔らかくなった歯の再石灰化を期待することができます。