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デンタルコラムvol.7「事故で歯が欠けた・折れた!!そんな時は?」
2023.06.13 Tue.
こんにちは!みさきデンタルクリニックです。デンタルコラム第7回目は「事故で歯が欠けた・折れた!!そんな時は?」です。
事故などで歯が折れてしまったり、欠けてしまった時はどうすれば良いのでしょうか?
「もう治らない」と諦めてしまうのでしょうか?
実はもし歯が欠けたり、折れたり、抜けてしまっても、その歯を歯科医院に30分以内に持っていけば、もう一度結合できる可能性があります。
そのためには抜けた歯を正しく保存しておく必要があります。
そこで、今回のデンタルコラムではいざという時のために「事故で抜けた歯の保存」についてご紹介します!
🌟歯は牛乳の中で保存を!
抜け落ちた歯の治療を成功させるためには、歯の周りの組織細胞である「歯根膜」の状態がカギになります。この歯根膜は乾燥すると死んでしまうため、歯をもう一度元の場所に戻すためには「乾燥させない」ことが一番重要です。
歯の乾燥を防ぐためには「歯の保存液」の中に入れて保存するのがベストです。
歯の保存液は歯科医院で販売されていることもありますが、最近ではインターネットで購入することができます。
とはいえ、突然のトラブルにのために保存液を持ち歩いている人はほとんどいないでしょう。
そこで、保存液の代わりになるのが「牛乳」です。
なぜ牛乳が代わりになのでしょうか?
それは「歯根膜」に理由があります。
歯根膜はとてもデリケートで異なる浸透圧の液体につけると破壊されてしまいます。
そのため、人間の体液に浸透圧が近い「牛乳」であれば膜の破壊を最小限に抑えることができます。
牛乳はスーパーやコンビニなど身近で簡単に手に入れることができます。
もし歯が折れたり、欠けてしまった場合は牛乳に歯を入れて保存しましょう。
🌟水洗う時はさっと短い時間で!
抜け落ちた歯が汚れていた場合、さっと短い時間で水洗いすることには問題ありません。
水は人間の体液に比べると浸透圧が低く歯根膜がダメージを負ってしまうため、ゴシゴシと長い時間をかけて洗うことは避けましょう。
クッションの役割をしている歯根膜がだめになってしまうと、歯の再生が難しくなってしまいます。
🌟ティッシュペーパーやハンカチに包まない!
病院に抜け落ちた歯を持っていく際に、ティッシュやハンカチに包んで持っていこうと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし歯をティッシュやハンカチに包んでしまうと歯根膜に張り付いて、剥がす時にだめになってしまう可能性があります。
抜け落ちた歯は短時間でも包まず、歯科医院に持っていきましょう。
🌟口の中に入れる
歯が抜け落ちてしまった時に、タイミングよく歯の保存液も牛乳もない場合はどうしたら良いのでしょうか?
そんな時は「口の中に入れる」という方法もあります。
唾液も保存液の役割を担うことができます。
口の中ならどこでも良いというわけでなく、歯と唇の間のところに入れて保存しましょう。唾液に浸しておくことで乾燥を防ぐことができます。
しかし、この方法は小さい子どもにはあまり有効ではありません。
歯が折れたという事実だけでもショックなのに、その歯を歯と唇の間に入れて保存することは想像以上に困難なことです。
また、口の中に何か入っていると気になってアメのように舐めてしまい、歯根膜がダメージを負ってしまう可能性もあります。
この方法は、あくまで応急処置で何もない時の奥の手と思ってください。
🌟まとめ
いかがでしたでしょうか?
歯が欠けてしまったり抜けてしまうようなトラブルは、突然起きるのでパニックに陥る方もいるかもしれません。
また、歯が抜けたショックで「もう治らない」と思い込んで、その歯を捨ててしまったり、長時間放っておいてしまうのも危険です。
ですが、歯が抜けてしまった時の対処法を少しでも知っていれば慌てずに対処することができます。
元気いっぱいに走り回る子どもたちは、歯が欠けたり抜けてしまうトラブルの可能性が大人よりも高いと言えます。
小さな子どもを持つご家庭では、今回のコラムに書いてある対処方法をぜひ教えてあげてくださいね。
歯が折れてしまってもあきらめず、歯を乾燥させないようにして、ぜひお気軽にみさきデンタルクリニックまでご相談ください!