デンタルコラム-Column-

デンタルコラムvol.9「ステインとは」

2023.08.07 Mon.

毎日きちんと歯を磨いているのになぜか歯が黄ばんでいて、ショックを受けた人も多いのではないでしょうか。
茶色や黄色の歯は清潔感がないように見られてしまいますので、気になりますよね。
この着色汚れは「ステイン」とよばれ、除去・予防するためには着色の原因と正しい対処法を知る必要があります。
 
 
今回は、清潔感のある「白い歯」でいるために「ステイン(着色汚れ)」について学んでいきましょう。
 

ステインって何?

 
歯の変色には歯の表面に色素がつく「外因性」のものと、歯の内部が変色する「内因性」のものがあります。
この「外因性」の着色のことを「ステイン」と呼びます。
ステインは食べ物や飲み物に含まれるポリフェノール類と歯の表面のエナメル質を覆っているタンパク質が結びついて蓄積したものです。
特にタバコのヤニなどは直接歯に染み付いて頑固なステインとなります。
また、カレー、コーヒー、チョコレート、赤ワインにはポリフェノールが多く含まれているので色素が付着しやすく、食後のケアが必要不可欠です。
 

ステインがつかないようにできる?

 
ステインがつかないようにすることはできるのでしょうか?
残念なことに、歯に一切ステインが付かないようにすることはできません。
原因となる食べ物を食べないという訳にもいきませんが、色素が歯に蓄積するのを予防することはできます。
では、どうしたらステインを溜めないようにできるのでしょうか?
 
 

ステインを溜めないための5つのポイント

この5つのポイントを日頃から意識していくことが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
 
(1)歯を傷つけない
食事の後、ステインを除去しようと思い一生懸命に歯をゴシゴシと強く磨き過ぎてしまうと、歯ブラシの毛先で歯を傷つけてしまいます。
その結果歯の表面に傷ができてしまい、歯の表面の細やかな傷に色素が入り込みやすくなります。
歯磨きの際は、優しく丁寧に磨くようにしましょう。
 

(2)飲食後に歯磨き・うがいをする

ステインは時間の経過によって少しずつ歯に付着していくので、放置しておくと落ちにくくなってしまいます。 できれば食後すぐに歯を磨くことがベストですが、もし歯磨きをするのが難しい状況の時はうがいをするように心がけるだけでも効果があります。
うがいをすることで、色素が薄まり着色しにくくなります。
その後、時間がとれた時にしっかり歯磨きを行うとより効果的です。
 

(3)タバコはNG

タバコを吸うとタールという成分がヤニとして歯にこびりつきます。
このヤニは強力なステインで、一度歯に付着してしまうと歯みがきのみで落とすことは難しく、歯科医で定期的にクリーニングを受ける必要があります。
 

(4)歯石をためない

ステインは歯の見えるところだけでなく、歯の裏側にも付着します。表側が綺麗に見えても、歯の裏側に歯石が溜まると、歯の表面がざらつき、汚れや色素が付着しやすくなります。
歯石は自宅でケアすることは難しいので、年に2〜3回は定期的な検診やプロのケアを受けるようにしましょう。
 

(5)ドライマウスに気をつける

口の中が乾燥気味になると、唾液の持つ自浄作用が機能せず、色素が歯の表面に蓄積しやすくなります。
ストレスや病気、薬の副作用になどでも唾液が少なくなってしまいます。
ガムを噛む、口腔内のマッサージなどで、唾液の出を良くして、ドライマウスを防ぎましょう。
 

ステインが気になる場合には?

 
 
すでにステインが蓄積してしまい、歯が黄ばんでしまっている場合、歯磨きやうがいのみで白い歯に戻すことは困難です。
 
そんな時は歯のホワイトニングやクリーニングを行う必要があります。
ホワイトニングには
〇セルフホワイトニング:専門店のスタッフ指導のもと自分自身でホワイトニングを行う
〇ホームホワイトニング:歯科医院で作ってもらったマウスピースと薬剤を使って自宅で行う
〇オフィスホワイトニング:歯科医院でプロの手によって行う
などの種類があります。
 
当院では患者様のペースで進めることができるホームホワイトニングをご用意しています。
薬剤による刺激や痛みも少なく、施術後の知覚過敏にもなりにくいのが特徴です。
ご興味のある方はぜひご相談ください。
 

🌟まとめ

 
 
いかがでしたでしょうか?
歯が黄ばんで見える原因であるステインは日々歯磨きなどのケアに気をつけていても、知らず知らずの間に蓄積してしまいます。
蓄積しないように気をつけることはできますが、自宅のケアだけではどうしてもカバーしきれないため、歯科医院での定期的なケアをおすすめしています。
ぜひ、白く健康的な歯を保ってくださいね♪