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デンタルコラムvol.10「歯ブラシの選び方」

2023.09.02 Sat.

ドラッグストアにはたくさんの歯ブラシが売られていて、どれを使ったらいいのか悩みますよね。
みなさんはどんなものを選んでいますか?
 
 
毎日使う歯ブラシは口の中を健康に保つためにも、正しく選ぶことが大切です。
今回はご自分に合った歯ブラシを選ぶためのポイントをご紹介します。
 
 
✅歯ブラシを選ぶ4つのポイント
 
 

1.毛の硬さ

歯ブラシにはさまざまな毛の硬さがあり、だいたい「やわらかめ」「ふつう」「かため」の3タイプに分かれています。
それぞれに好みの硬さがあると思いますが、一般的におすすめなのは「ふつう」タイプです。
「硬い方が歯垢を除去しやすい」と聞いたことがある方もいるかもしれませんが、あまり硬いタイプの歯ブラシを使ってしまうと口腔内を傷つけるリスクが高まってしまいます。
そのため、歯茎が腫れている方や歯茎からの出血がある方は、歯茎への刺激が少ない「やわらかめ」がおすすめです。
 

2.ブラシの形

最近ではブラシの形も多種多少なものが登場していますが、基本的には「均一」「ギザギザ」「複雑」などのタイプに分けられます。
ブラシの形が均一で毛先が平らなものは、歯面に対して毛先が均等に当たるので、バランスよく歯石を落とすことができるためおすすめです。
 

3.ヘッドの大きさ

ヘッドの大きさも小さいものから大きいものまであります。一般的には小さいものが良いとされていますが、歯ブラシのヘッドの大きさは自分に合うものを選ぶことがベストです。
自分に合うヘッドの大きさがわからない場合は、歯医者さんに相談してみてください。
 

4.柄の形

柄の形(持ち手)はカーブがついているものは奥歯の後ろ側を磨くことが難しい場合があり、親指を引っ掛けるタイプのものは持ちにくいこともあります。
基本的に手にフィットしやすい標準的なストレートで突起のないものがおすすめです。
 
 
✅電動歯ブラシを使う場合
 
 
 
最近では電動歯ブラシがお手軽な価格で販売されていることもあり、使ったことがある方も増えてきました。
しかし、電動歯ブラシを使ってみたけど、効果がよくわからないと思っている方も多いのではないでしょうか?
 
電動歯ブラシは、普通の歯ブラシのようにゴシゴシと動かして歯垢をこすり落とすのではなく、粉砕して落とすので使い方にコツがあります。
 

🔴電動歯ブラシの間違った使い方

1. ブラシを動かしている

電動歯ブラシは、手動と違い、動かして磨く必要ありません。電動歯ブラシ自体を対象の歯の表面に当てて移動するようにましょう。
 

2.ヘッドを交換しない

一般的に推奨されている交換時期は1ヶ月~1ヶ月半です。メーカーにより異なるので、詳細は説明書などで確認してください。ブラシの毛先が開いていたら、早めに交換するようにしましょう。
 

3.ブラシを強く押し当てている

過度の圧力は歯や歯茎にダメージを与える可能性があります。ブラシを強く押し当てるのはやめましょう。
 

🔵電動歯ブラシを使う時のポイント

1.ブラシを当てる角度

電動歯ブラシはブラシを当てる角度が重要です。
まず、歯の表面や歯と歯茎の境目はブラシを斜め45度に当てて磨きましょう。前歯の表裏はブラシを立てて縦に持つのも効果的です。
また、噛み合わせの部分はブラシを垂直に当て、奥歯の裏はブラシの先端を当てましょう。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、鏡をみながらブラシの角度をチェックすると磨きやすいのでおすすめです。
 

2.ブラシは優しくあてる

普通の歯ブラシと同じ要領で磨いてしまうと、ついゴシゴシと動かしたくなってしまいますが、電動歯ブラシの場合ゴシゴシ動かしてしまうと逆に歯垢が取れません。
電動歯ブラシは歯垢を粉砕してキレイにするので数秒間同じ場所に当てるようにしましょう。
 

3.歯磨き粉

一列全部が歯磨き粉コーナーというドラッグストアもあるように、数多くの商品が販売されています。
電動歯ブラシの場合、歯磨き粉は低発砲・低研磨の歯磨き粉がおすすめです。
荒い研磨剤が入った歯磨き粉を使うと「磨きすぎ」の状態になってしまう可能性があるので、気をつけましょう。
 

🌟まとめ

いかがでしたでしょうか?
歯ブラシは今や多種多様な種類の商品が販売されていて、一体どのタイプを使えば良いのか迷ってしまうと思います。
また、歯ブラシをいつ交換して良いかわからず、気づいたらずっと使っているという方も多いかもしれません。
 
ぜひこの記事をきっかけに、歯磨きの環境を見直してみませんか?
もし、自分に合う歯ブラシが見つからない場合はかかりつけの歯医者さんでぜひ相談してみてください。
 
正しい使い方をすることで、健康な歯と歯茎を守っていきましょう。